PS vitaも出荷終了ですか……
大画面で、美しいグラフィックで、
ボリュームあるゲームを遊べるってのは良かったんですけどね。
3DSは若干世代が前のゲーム機とは言え、あのグラフィックですし、
最新機のスイッチも、結構ジャギって見えるらしいですし。
まぁ、バッテリーの持ちが悪すぎたのがねー;;
あと2年は何かと使えるとは思いますが。
何よりPS時代のソフトを楽しめるアーカイブ機としても
かなり優秀だっただけに、消えゆくのは寂しい限り。
去り行くvitaに思いを馳せつつ、
ストアで色々とゲームを探してみたところ、
ナイスすぎる逸品を発見したため、ご紹介します。
弁当の素晴らしさをあの2度3度~生ハムと焼きうどん編~
PSvita
ジャンル:経営シュミレーション
メーカー:ピグミースタジオ
価格:480円
調べたところによると、これは元々PC用のゲームで
奇抜な見てくれと、それに似つかわしくないゲーム内容で
伝説のシュミレーションとで呼ばれていたとか……?
その後はケータイアプリなどでも発売された、
知る人ぞ知る迷作のようです。
そのような出自もあってか、
まずこのゲーム、
縦持ちスタイルでプレイします。
基本は、スマホゲーよろしく、タップ操作がメイン。
ボタンや十字キーは使用しませんが、
スティックだけは若干使うこともあるかも知れません。
ゲームのルールは至ってシンプル。
プレイヤーは弁当屋さんの経営者となり、
弁当の販売数をライバル店と競う、というものです。
そして、これが
驚愕のプレイ画面。
前情報無しに見てしまうと
「なに、これ?」と唖然とさせられること必至。
かつてはPCの、
そして今はvitaのこのスペックがありながら、1枚絵で遊ばせる凄さ。
さらには、
今時小学生でも描かないような破壊力抜群の絵の数々に
画面をタップする度に度肝を抜かれること間違いなしです。
チュートリアルなどというものは存在せず、
そもそも解説書すら、
本来あるべき場所(ソフト起動直前の説明書アイコン)にはありません。
初見では、ゲームのルールはもちろん、
まず何処をどう触ればいいのかすらわからないのです。
頭上に?マークが無数に浮かぶ中、延々と流れ続ける
愛するおべんと~ 愛するおべんとぉ~~
気の抜けるようなこのBGMに神経をやられそうになりつつ
あちこち手当たり次第に触ってみると、

ようやく、手書きの
説明書らしき物が出現。
汚ったねー文字でなにやら色々書いてますが、
何をどうすればいいのか、勝敗の条件などが全くわかりません。
この自称・説明書だけでプレイするの?
ハードル高すぎないですか?
そう思って画面の下(写真の黄枠の中)をさらにタップすると、
ようやくマトモな説明書が表示されました。
偶然ここを触ったから表示されましたが、
そうでなければまだまだ悩んでいたと思います。
(ちなみに、これはプレイ2日目に発見)
ただ、これもかなりザックリとした説明で、
知りたい情報はイマイチわかりません。
今時のゲームは、序盤に手取り足取り
親切にプレイ方法を教えてくれるものばかりでヌルい!
とにかく、やって慣れろ!!ってのが
開発からのメッセージなんでしょうか。
ファミコン時代にはよく、
何の説明もなくフィールドのど真ん中に落とされる
そんなスパルタなゲームが数多く存在したものですが……。
遊びにくさを見せると、即座に不親切のレッテルを張られて
ヘタすりゃ一発でクソゲー認定されるこの世の中で、
ゲームの遊び方を探させることまでもを
プレイの中に組み込むとは、
何とも斬新で、勇気ある行動ですな……(;´Д`)
実は、説明書に当たる代物は、もう一か所別の場所に隠されています。

普段ならば、プラチナを取った時に眺めてニヤつくくらいしか
見る用途がないと思われるこのトロフィ画面。
このトロフィの説明書き部分に「ユウコの日記」なる文章があり、
ここで書かれていることがゲーム内でのプレイのヒントになっています。
それも、攻略上、結構重要な事を言っている箇所もあります。
あと、
トロフィは無駄に50個もあります。
とにかく、色々と只者ではないゲームになっていますね。
〇 自分なりに把握した、このゲームのコツ

1週間ほどガッツリとプレイし、
ようやく
全ゲームモードを制覇しました。
「勝ち方」がわかると、初期3モードならば結構サクサクいけます。
さすがに最高難度の隠しモードは3日掛かりました。(詳細は後述)
とにかくゲーム内で詳細な説明がありませんので、
これから書くことはすべて、自分でプレイしてクリアしてみた上での
「憶測・予測」になりますので、あしからず。
あくまで、プレイする上での参考情報として
読んでいただければありがたいです。

前述のとおり、ゲームの目的は、
弁当屋の経営者として弁当を売り、ライバル店に勝つことです。
(ノルマである48個を販売できればクリア)
絵やBGMはふざけていますが、
内容としては意外と硬派です。
ライバル店と同じ所持金からスタートする初級レベルでも
何の目的もなく適当にやっているだけでは
そう簡単に勝たせてはもらえません。
〇 弁当開発についてまずは、自分の店に行き、弁当を並べてみます。
画面右にあるコンロから弁当開発画面が開け、
自分のオリジナル弁当が作れるのですが、
見た目が綺麗で平凡な弁当を作るよりは、
何かに尖ったタイプの弁当を作ると売れやすいようでした。
枠は3つありますので、
「ガッツリ系」「ヘルシー系」「何か奇抜なもの」
などと、タイプを分けて置いておいて、
売れ行の悪いものを随時作り替えていくと良いです。
ちなみに「A」の枠はアルバイトへのまかない弁当なので、
原価の低いものを置くようにするとヨシ。
特に上級レベルでプレイする時は、
資金がキツくなりがちなので、節約が大事です。

自分が作った中では、
ガッツリ系であれば、
ごはん+天ぷら各種の「天丼」アッサリ系なら、
ごはん+刺身各種の「寿司」あたりが
そこそこ安定して売れていましたね。
もちろん、客層はプレイのたびに、
そしてプレイ中にも様々な要素で変化しますので
毎回同じ弁当が売れるとは限りません。
あと、「見た目」(配置や色のバランス?)も
評価対象になっている可能性があります。
同じ要素を使っても、適当に詰め込んだ時と、
それなりに丁寧に並べた時では、売れ行きに違いがありました。
もちろん、単純に客層の違いだったのかも知れませんが。
とりあえず、初期に用意されている3つのゲームモードをクリアするには、
まずは一つで構わないので、
「コンスタントに売れる弁当」を開発してください。
「ガッツリ系」を作るのが一番わかりやすく、
ハードルが低いかと思います。
売れ行きのいい弁当が一つ作れれば、
評判が口コミで広がったりして、客が客を呼ぶ状態を作れますので、
そうなればしめたものです。
お店に客が来て、
「ここは違うな」とか言われて帰られるようなら、
その後プレイを続けても、
勝利を導くほどに弁当が売れる可能性は低いです。
さっさと見限ってリスタートしてください。
〇 アルバイトの使い方アルバイトは初期状態で二人います。
たまにランダムで三人目が入ってくることがありますが、
初期の二人だけで十分クリアできます。辞めませんし。
アルバイトには持っているスキルがありますが、
重要と思われるスキルのそれぞれの効果は(おそらく)
「ポスティング」「ネットバナー」:店に客が来やすくなる
「愛の一本釣り」:客を一人呼び寄せる(高確率で一つ売れる)
「おしつけチケット」:大口注文を取ってくることがある
「バイトの独断」:弁当の在庫を自動補充
「バイトの独断」以外は、基本的に常時発動でOKです。
リキャスト毎に使うようにしてください。
「バイトの独断」は、初級レベルならまぁ、発動していてもいいですが、
中級以上になると、勝手に補充されることで資金がガンガン減るので
よっぽど余裕がある時以外は使わない事を推奨します。
(一度使うとなかなか効果が切れない)
お金に余裕があるなら
「あくしゅサービス」「写真OK」なども
使っていくといいでしょう。
発動条件がイマイチ不明なのですが、
客とバイトの間で
「恋心が育つ」ことがあり、
この状態になると弁当が爆売れフィーバー状態になります。

画面右上にこういうのが表示されていますが、これを参考にして
バイトの好みの客に弁当を買ってもらえると恋心が育つのかも?
現段階で狙ってやるのは難しそうですが、
そこそこ売れる弁当を持っていれば、発動のチャンスが出てくるようです。
〇 「ユウコの内職」ミニゲームについて
画面下にいる女性(ユウコ)を動かすことで、
新しい具材を手に入れることができるミニゲームがプレイできますが、
トロコンを狙うなどの目的が無い限り、
クリアのためだけならば、プレイする必要はありません。
このミニゲームをやっていると、
手書きの説明書を間違えて開いてしまう事が結構多いんですよね。
最初のうちはヒマ潰しでやったりもするけど、
誤タップがだんだん鬱陶しくなるのと、
ゲームも中盤に差し掛かると、客の動きが色々激しくなってきて
「ながらプレイ」がしにくくなってくるので、
そのうち自然とやらなくなってます。
ネズミとかが湧いて邪魔であれば、
画面上部の雨どいを作動させておけばOKです。
〇 最高難易度をクリアするコツ
初期で用意されている3つの難易度をクリアすると、
「目指せブドウ館」という最高難易度のモードが出現します。
これは、天候が雨で客足が伸びにくい上に、
ライバル店の一つ「ワルワルヤンキー亭」が
超強化されているもので、
初期3難易度と同じ感覚でプレイしていても、
たちまちノルマゲージを減らされてしまい、とても勝負になりません。
この最強の敵に打ち勝つには、
まず、
売れる弁当を2種類開発する事がほぼ必須かと思います。
それも、タイプの違うものを二つ、もちろん三つあるのが理想ですが。
とにかく店に客が来ませんので、
狙うのは「押し付けチケット」スキルを使った
「大口注文」になります。
「ヤンキー亭」はとんでもない確率で大口注文を取っていきます。
店をのぞいても、どう見てもウマそうな弁当は売ってないんですがね。
(マズそうなカレー3つとか、普通にある)
高確率で大口注文を取るには、おそらく、
手持ちの弁当が、電話注文している顧客のニーズに合っている事が条件だと思われますので、
できるだけ需要と供給を合致させるためにも、
複数タイプの目玉商品が必要になってくるわけです。
質のいい品を作る事で
口コミでの来店増も狙えます。
とにかく、
来た客は逃さないって事が大事。
「ヤンキー亭」の大口攻勢で一気にノルマが遠ざかる事もありますが、
ある程度弁当が売れているようであれば、
時間による変化を狙って、少し粘ってみるのもアリ。
自分がクリアしたときは、
一時的にノルマゲージが10まで減りましたが、
あまり小細工をせずに見守っていると、その後盛り返しました。
「恋仲が育つ」事で状況が一変することもあります。
あきらめない気持ちも時には大事かも知れません。

アイコンのコレといい
何とも言えない地雷臭のするゲームですが、
このゲーム、ひとことでいうなら
クソゲーの皮をかぶった良作操作方法やルールがわからないうちは
「何じゃこりゃ!?」なんですけど、色々とわかってくると、
シンプルながら奥深いゲーム性に感服させられます。
本格的な経営シュミレーションは、
何時間も何日もかけてじっくりプレイしていきますけど、
これは1ゲーム2時間ってところですかね。
普段あまりこのタイプのゲームをやらない人でも
寝る前の時間なんか使ってサクっと遊べるかと。
あと、今回紹介したのはvita版ですが、
おそらくスマホのアプリとしても配信されてるのかな?
(自分スマホユーザーじゃないのでわかりませんが)
PC版はどうなのかな……steamには無かったけど、
別ルートで購入できるかも知れません。
vita版とはシステムが若干違うのですが、
基本的な部分は同じはずです。
興味を持った方は、ぜひ遊んでみて欲しいです。
私はとりあえず、ゲームモード制覇はしたので、
今度はトロコン目指して地道に遊んでいきたいと思ってます。
満足度:★★★★☆
難易度:★★★★☆
おバカ度:★★★★★
オススメ度:★★★★☆
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