
前回のウィッチャー記事では
ウィッチャー3の「良かったところ」を色々語ってみましたが、
今回は、「残念だったところ」を語っていきたいと思います。
まぁ、何もかもが100%のゲームなんかありませんけどね。
自分がゲームを買おうと思ったとき、何を気にするかといえば、
「良くない部分」なんですよね。
その「良くない部分」が自分で許容できる範囲か、
そうじゃないかを考えて購入するようにしてます。
そうすると、やってみてからのミスマッチが起こりにくい。
というわけで、
愛があるからこそ一応言っておきたい不満点をいくつか。
〇 余計な慣性がつく動作全般
移動から立ち止まった時の、「おっと」って感じの動き。
その動作が妙に大きいんですよね。
これは、オプション設定でいくらか改善できるようなのですが、
それでも、他の似たようなRPGに比べると
ハッキリと気になるレベルです。
ウィッチャー3をプレイし始めて、
まず最初に身につけなければいけないのは、
この特殊な慣性に慣れることかも知れません。
斜め前方にある物を調べたくても、思ったように近づけなかったり。
壁のような所に当たると、突如後ろ(手前)に転がったり。
細い通路の先にあるハシゴを降りようとしたら、
立ち止まったつもりが、足を踏み外して転落死とか……

このゲーム基本的に、高さの概念も少しおかしいですね。
常人でも何とか飛び降りられそうな高さでも、
降りてみたら簡単に即死したりするんで。
あの「スペランカー」ほどではないですけど、
ゲラルトさんの足腰は随分弱ってるように思います。
〇 ファストトラベルが不便

今作のファストトラベルは、「立て札」のある場所でしかできません。
どこでも自由にファストトラベル、なシステムに慣れていると
飛べる場所が限定されているのは結構不便です。
この肝心の「立て札」が、設置個所に一貫性が無いんですよね。
建物の入り口付近とか、町の入り口付近とか、
大概はそこにあるとはいえ、
たまに、妙に離れた場所に存在していることも。
これはDLCエリアのトゥサン(ワイン園)で顕著でした。
さらには(おそらくは)イベントを進めなければ表示されないような
箇所もあると思われますし。
海の上だと小舟に乗ってさえいればファストトラベルできますが、
それも行先は波止場だけ。
ぶっちゃけ泳いだ方が早いって事も多いし、
飛ぶために小舟に乗らなきゃいけないのも面倒です。
結構簡単に壊れちゃいますからね、アレ。
2か所も壊されれば、トロすぎてすっかりお荷物です。
とはいえ、
序盤はファストトラベルすらさせてくれない
あの「ドラゴンズドグマ」に比べれば便利過ぎるくらいですが。
対して、馬の性能は非常にいいですよね。
ボタンおしっぱで街道沿いに自動で走ってくれるのはありがたかった。
馬に乗ってほしいっていう方向性があって
FT関連を若干不便にしたのかな?とは思えますが。
〇 商人の持ち物がリセットされない

金を入手するには、敵がドロップした武具を商人に売るのが最適な手段ですが、
こちらが売った品物が、
商人の持ち物の中にいつまでも残り続けるのは困りました。
売れば売るほど商人の売り物が増え、
次第に画面を開くだけでも数秒間待たされるようになり、
さらに酷くなるとフリーズやエラー落ちしてしまいます。
同じダンジョンに何度も行くタイプのゲームじゃないので、
無限に売り続ける事はないし、商人がパンクするまでにクリアするでしょ、
……という開発の算段なのか、
それとも単純に設計ミス的なものなのか……
序盤からかなり意識して分散売却を心掛けないと、
よく利用するであろう「名匠」クラスの職人に負荷が偏ってしまいます。
(利用が多い→商人の所持金多い→所持品一気に売れる ので)
はっきり断定できるわけじゃないですが、
メインクエストをクリアした時に一度だけ
所持品がリセットされていたようでしたが……?
〇 町の人にぶつかった時、いちいち文句を言われる

街中などで通行人に体が触れると、
いちいち「アァ!!」とか「何だよ!」とか、文句を言われます。
走ってて、吹っ飛ばすように当たった時なら、
まぁ、しゃーねーかなーとも思いますが……
今作の住人たちはプライベートゾーンの解釈が厳格で、
歩いてすれ違って、ほんの少し肩が触れただけでも
大げさによろめき、悲鳴を上げます。
「ドラゴンズドグマ」の住民たちにも似たような挙動がありますが、
あっちは確か、あんまりぶつかってると好感度が下がる、
っていう要素があったと思います。
今作に関しては、ぶつかって罵倒されたからいって、
何かペナルティがあるわけではなさそうですが、
だとしたら、ここまで反応過敏な事に何の意味があるんだとなる。
正直、かなりウザいです。

まぁ、前述のとおり、
不満点0の完全100点満点の物なんか無いですし
挙げたことはどれもイチャモンの部類ではあります。
どれも慣れれば、気にしなければ、
そして、工夫すれば大丈夫、ってレベルのものですし。
これらの欠点を補って余りあるだけの魅力のあるゲームなので、
興味ある人にはやはり、一度プレイしてみて欲しいなと思います。
システム的にも、洋ゲーであることを疑いたくなるくらい親切だし、
ストーリー部分に厚みがあって、
ほぼ一本道で進める辺りも日本人好みなんじゃないですかね?

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